@article{oai:rku.repo.nii.ac.jp:00005336, author = {山本, 道也 and ヤマモト, ミチヤ}, issue = {4}, journal = {流通經濟大學論集}, month = {Mar}, note = {P(論文), 1982~1985年に,長野県湯ノ丸高原域において,帯状センサス法によるチョウの垂直分布調査が行われた。5~9月にかけて各年2,3回,計11回の調査で,8科72種3,095個体が目撃され,チョウ群集の標高700~2,100mにおける高度変化の解析が行われた。以下はその結果である。1.チョウ72種の14の高度区画への個体数分布マトリックスより,群分析と主成分分析を併用して,五つの高度環境と九っのチョウ群集を分類した。2.標高700~1,000m地帯は,モンシロチョウ,ベニシジミに代表される人里群集と,ヤマトシジミなどの丘陵帯群集によって構成されている。3.標高1,000~1,300m地帯には,モンキチョウ,ウスバシロチョウ,ヒメウラナミジャノメ,ッバメシジミ,ジャノメチョウ,ヒメシロチョウに代表される最も大きな群集である山麓群集(草本食と木本食とに二分)が成立している。4.標高1,300~1,600m地帯には,ミドリヒョウモン,スジグロシロチョウ,フタスジチョウ,サカハチチョウ,エゾスジグロシロチョウ,ウラギンヒョウモン,ミヤマセセリ,ヤマキマダラヒカゲ,コチャバネセセリに代表される山地帯群集(陽地性と林地性とに二分)が成立している。5.標高1,600~1,800m地帯は,クロヒカゲ,ヒメキマダラヒカゲに代表される亜高山帯群集の成立の場である。6.標高1,800~2,100m地帯には,イチモンジセセリ,クジャクチョウに代表される山頂占有性群集とべニヒカゲに代表される高山群集が成立している。7.多様性は,1,000~1,400mで高く,前後の700~1,000m,1,400~1,700mでやや低値を示し,1,700~2,100mで急減する。最初の低値は人為的環境下における個体数の少数種への集中が原因であり,二番目の低値は高度の上昇による構成種数の減少により引き起こされ,最後の急減は,ベニヒカゲの個体数の突出が原因である。, The component species were classified into several subcommunities for their altitudinal preference : Hilly zone subcommunities and ruderal ones in 700~1,000 m alt., foothill subcommunities in 1,000~1,300 m alt., montane zone subcommunities in 1,300~1,600m alt., subalpine subcommunities in 1,600~1,800 m alt., and hilltop-occupying subcommunities and alpine ones in 1,800~2,100 m alt..}, pages = {9--26}, title = {湯ノ丸高原域におけるチョウの垂直分布}, volume = {22}, year = {1988} }