@article{oai:rku.repo.nii.ac.jp:00006172, author = {河合, 榮三 and カワイ, エイゾウ}, issue = {2}, journal = {流通經濟大學論集}, month = {Oct}, note = {P(論文), 現代失業理論において,伝統的なケインズ派はいくつかの現実的要因にもとついて賃金・価格の硬直性(あるいは非伸縮性)を仮定している。しかし,賃金・価格の硬直性を仮定してしまうと,実は失業を理論的に説明できなくなってしまう。というのは,ケインズ派モデルが失業を説明しても,それはパラメータとしての賃金・価格が失業を生み出すような水準に与えられているからであり,それゆえそのような水準で賃金・価格を一定と仮定することは,失業の存在を仮定することと同値になってしまうからである。そこで,新しいケインズ派は賃金・価格の硬直性を仮定せず,硬直性自身を理論的に説明しようとする。言い換えれば,新しいケインズ派は失業の原因を実質賃金の硬直性にあるとみなし,その硬直性を説明しようとする。このコメントは,我々がこの5年間取り組んできた研究テーマ「現代失業理論の再検討-マクロ経済学の常識への挑戦」に関する成果をまとめる前に,どうしても問いただしておきたい問題点について指摘したものである。その問題点とは新しいケインズ派の失業理論のひとつであるインサイダー・アウトサイダー・モデルにおける分析の問題点である。我々はこの点についてD.Romer教授(カリフォルニア大学バークレー校)に個人的に質問し,その結果を上記の成果をまとめた論文に取り入れる予定である。但し,ここでのコメントは同教授に尋ねるための最小限の事項にとどめ,それ以上のコメントは上記テーマに関する我々の論文をまとめて国際的に問うまでは差し控えることにしたい。}, pages = {49 (181)--51 (183)}, title = {インサイダー・アウトサイダー・モデルに関するコメント}, volume = {41}, year = {2006} }